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身体の中で誰もが知っている部位の「骨」ですが、どのような物質か?どのような役割か?理解している方や、意識して生活している方は少ないのではないでしょうか?今回は「骨」をテーマに取り上げます。

骨の組織

骨は、軟骨などとともに組み合わさることで、身体の支柱をなす骨格を形成するが、個々の骨組織を顕微鏡レベルで観ると、他の組織と同じく細胞細胞間質からできているのが分かります。

骨組織は骨細胞を中心とする細胞と細胞外の基質から構成されていて、この点では骨も血液と変わりなく、細胞成分である血球と細胞間質にあたる血漿からなる組織としての特徴を備えています。

体内の組織としては ・上皮組織 ・結合組織 ・筋組織 ・神経組織

の4種類があります。これらが組み合わさって器官を形成しています。当院で行うオステオパシーは、このような組織学に基づいた考え方で体への介入を行っています。

一般的に、骨組織、軟骨組織、血液なども、結合組織に分類されているのですが、物質的形状はかなり異なっていて、これを決定するのは細胞間質だと言われています。

要するに、骨も血液も組織学的な仲間だが、見るからに違うのは細胞や細胞間質が違うからということです。

骨組織の場合、細胞間質は膠原繊維を中心とする繊維とカルシウム成分からできていて、きわめて固い。それでも、若年層は豊富な繊維を含むために弾力性を備えており、成年になると線維成分の含有比率が低下して、骨の弾力性は失われます。

接骨院で処置することの多い、コーレス骨折(転倒して手をついた時に手首あたりの骨が折れる)などでも、老年に近づくほど枯れ木のようにポッキリと折れて、若年者は生木を曲げるような折れ方で、裂けるようにクシャっとなります。

骨の役割

ヒトの骨格は身体の中にあり、カニやエビの殻のように体表に露出している外骨格に対して、内骨格とよばれます。

骨は固くて死後も長く残る為、変化しない器官だと思われがちですが、実際には常に成長・変化しています。

カニやエビが脱皮するのも成長に応じて起こる骨格の変化なのです。

骨格系の主な役割としては

1.身体の軟組織の支持

2.筋によって動かされる運動装置としての役割

3.機関の保護装置としての役割

4.骨髄における造血

5.カルシウムの貯蔵部位としての役割

などがあります。このほかには骨膜には感覚神経が分布しており、痛みや物理的刺激を感知する働きもあります。

ここでいう骨の役割は、一般医学的認識ですが、当院で行う「オステオパシー」の考えでは、骨にも柔軟性(骨と骨膜との間に滑り)があり、骨自体も僅かながら固有の動きをもっていることが前提となっています。

前述したとおり、骨も血液などの流体と同じように、細胞があり、細胞間質が存在し、その密度によって流体よりも物体に近い存在というだけで、決して細胞が不動になっている分けではないのです。

この考え方を施術に活かすことが出来ると、オステオパシーを学ぶ前より、施術によって治るという感覚が分かるようになってきました。単に痛いところを揉んであげるような施術ではなく、骨の柔軟性はあるか?良い動きをしているか?過去の骨折によって妨げられていないか?という意識で触診していきます。

全体的なオステオパシーの施術だけでなく、従来の「接骨院」としてあつかう骨折へのアプローチも、オステオパシーを学んだことで変化しました。骨折した骨は、はっきりとした骨折であれば、骨折部が離れてしまうので、出来るだけ近づけてからギプスなどの固定を行うのが一般的ですが、あまり激しく折れていない、レントゲンの見た目でなそこまで大きくズレていないものは、無理に引っ張ることをせずに、そのまま固定して経過を診るというお医者さんも多い現状があります。

しかし、上記にある骨の役割だけでなく、オステオパシーの哲学の中にある全身の繋がりを考えると、出来るだけきちんと骨折した骨を近づけるのはもちろんですが、骨膜などの連結や動きの柔軟性を意識して良い位置に戻せるようにアプローチしています。

急性期の骨へのダメージを受けている方はもちろん、過去に骨折をしたことがある方、現在何かしらの不調でお悩みの方は、一度さくがわ接骨院へご相談下さい。